事例(プロジェクト:ケース2)
◆概要
原料から製品の一貫生産を行う製造拠点を海外に移管していたクラインと企業でしたが、各現地法人における管理業務は属人的な面が多く、業務プロセスの明確化・ルール化が必要な状況でした。また、基幹システムについても工場毎にバラバラであり手作業も多く介在し、一元的な管理が行えるシステムへの見直しが求められる状況でした。
将来的なグローバル経営の展開を支えうる業務・システム基盤の構築を目的としてプロジェクトがスタートしました。
◆取り組み内容
グランドデザインフェーズでは、モノづくりと管理業務の両面から、新業務の基盤となる改善施策を策定しました。
・モノづくりの観点
・販売計画に連動した計画生産の実現
・生産管理(日本)と製造現場(海外)間での情報の共有・見える化 など
・管理業務の観点
・実績情報の精度向上による実際原価の把握と製品別採算管理の実現
・業務標準化に伴う拠点間の比較・評価の実現 など
システム構築の実行フェーズでは、グランドデザインフェーズに参画したメンバーが各領域のリーダーとなり推進することで、グランドデザインにおけるコンセプトから逸脱することなくシステム構築を進めました。
最終的に、製造拠点・業務領域毎にバラバラだったシステムを、全社統一の基幹システムとして集約することができました。